豊富温泉湯治 その2

湯治は町営日帰り温泉施設である「ふれあいセンター」で行う。ここには湯治用浴室と一般向けの浴室があり、湯治用の浴室には源泉槽がある。まず更衣室に入ってとたんに感じるのは、ぷーんと臭う油臭だ。驚く、そして火気厳禁の注意書き。今まで全国の温泉に入浴したが、こんなのは初めてだ。付き添いの妻は一般浴室で入浴したが、長く浸かると気持ち悪くなると言って、そそくさと休憩室に行ってしまった。こちらは湯治が目的なので、我慢して入浴するしかない。湯治浴室には全国からの悩める患者さんが大勢いた。5分ほど入浴して、5分ほど休む、それを5、6回ほど繰り返す。尋常性乾癬はほとんどの場合、頭部に白く発症する。他の患者さんの様子を見ると、源泉を頭からかぶる人がいる。私もそれをまねた。悩み事が一緒だと、人はすぐ仲良くなる。いろいろと情報交換をした。中には遠く関西から来訪した人もいた。何年も通っている人も少なくない。薄々気が付いてはいたが、やはり全国どこの皮膚科でも最初はステロイドの塗り薬を処方すると分かった。それで、治ったという人はいなかった。とても難治性の病気だとつくづく思う。根気よく付き合うしかない。毎日2回、5日間センターに通った。肌に油がまとわりつく感じで、保湿性が際立っている。ただし、臭いはいただけない。結果的には肌の具合はかなり良くなり、来て良かったと思った。「湯快宿」では札幌から湯治に来たという夫婦と親しくなった。釣りが趣味だというご主人が近くの天塩川の管理釣り場でサケを釣ってきてくれた。その新鮮なイクラで奥様がイクラ丼を作ってくれた。とっても美味で、涙が出そうになった。次回は草津温泉湯治について綴りたいと思う。

ふれあいセンター

湯治用源泉槽

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