リハビリ その3

動けないことで、一番辛いのは自分でトイレに行けないことだ。尿管挿入とおむつ装着だが、やはり大の方を看護師さんに処理してもらうことは恥ずかしい。最初は自分でベッドの上にすわることすらできなかった。車椅子に乗り移ること、そこから便器などに乗り移ることも看護師さんやPT(理学療法士)さんの手助けがなければできない。人生で初めての経験で、情けないと思った。ただ、世の中にはこのような要介護者がたくさんいて、その方々や、介護補助者の苦労がようやくわかった気がした。私の家にも介護が必要な高齢の義母がいて、一応経験があるのだが、自分までこうなるとは思わなかった。あるていど自分のことは自分で出来るようになるまで入院中にリハビリしないと、妻はW介護になって大変だ。私が入院した病院にはリハビリ室があり、そこで各種機器を使ってリハビリを行った。まずは車椅子から立つ練習で、これに10日以上かかった。しかし、そこから平行棒使った歩行訓練となるのだが、いったん歩き出すと、みるみる歩けるようになっていった。歩けないのが神経系の問題ではなく、単に筋力の低下によるものなので、比較的早く歩けるようになったのだと思う。ただヨチヨチ歩きのなので、補助がいないと危険だった。本当は病院でもっとリハビリが必要だったが、早く退院したい一心なので、そのヨチヨチの状態で自宅へ戻ることになった。自宅では介護ベットと車椅子でのリハビリ生活をしばらく続けることとなった。また先の記事でも述べたが、胃ろうも付いたままだった。でも家に帰れたことによる精神的な喜びはとても素晴らしいものだ。口からも食事が摂れるようになると、胃ろうもはずれ、日常生活もだんだんできるようになった。生きている喜びを感じた。妻には大変な迷惑をかけ、申し訳なく思うが・・・・

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