ステロイド塗布剤
乾癬やアトピー皮膚炎などで皮膚科に行くと、殆どの場合ステロイド剤を処方される。経験者は少なくない思う。ステロイド剤には強弱があり、最初は強めの薬を使い、様子を見ながら徐々に弱い薬に切り替えていく。強いステロイドには皮膚を薄くするという副作用があるので、長くは使えないからだ。特に顔が注意だ。私の場合は爪乾癬もひどかったので、複数処方された。この治療法は近くの皮膚科医院でも都内の大きな大学病院でも結局同じだった。医院と大学病院で何が違うのかと言うと、一回に処方される分量が大学病院の方が多いだけだ。よっぽどひどくない限り、光線療法や内服液の治療はされない。ステロイドを塗ると最初は良くなるが、塗るのを怠ると暫くして元に戻る。乾癬が全身に及ぶと、塗布するだけでも大変になってきて(特に背中)、面倒くさくなる。手はべたべたになるので、医療用手袋をつけて塗るが、よほどマメな性格でないと疲れてしまう。私はズボラな性格なので、塗るのを途中でやめてしまう。医師にこまめに塗るように怒られるが、やはり面倒くさい。乾癬はそれほど痒くないのが逆に災いして、サボってしまう。しかし乾癬は見た目が悪く、プールや温泉場では恥ずかしい。また人に感染するかもと誤解されて、たとえば床屋に行っても気を使う。「乾癬(Cognac)」と「感染(Infection)」が同音異義語なので、困っている人も少なくないと思う。医師によると、日本における病名のほとんどが明治・大正期に付けられているそうだ。最近ではアルツハイマーなどのように日本語にいちいち訳さないで、そのまま使うケースが多い。専門医においては「乾癬」について病名変更を検討しているらしい。さて、ステロイド塗布も大変な割に効果が薄いので、私は他の方法を検討しはじめた。それについて、今後綴りたいと思う。